2016年7月29日金曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅩⅣ

二日目の朝、やはりテンションが上がっているのか四時過ぎに目が覚めた。
昨日の夜中、かなり話が盛り上がって、深夜まで話し込んでいたのに、だ。起床からの行動は自由だったので、さっさと支度をして集合場所である東広場に行く。
東広場には先生も生徒も一人もいなかったが、昨日の時点で準備されていたと思われる謎の箱があった。
誰もいないのを確認して、勝手に中を確認する。何も入ってなかった。
そうこうしていると向こうから誰かがきた。
見覚えがないので多分同じクラスではない。
なぜか相手から話しかけてきた。
「この前文芸部の部室に来てたやつだよな」
ん?こんな奴いたか?
「え、文芸部の人?」
「ああ、部長の津島幸助という。」
文芸部っぽい名前だな。ってか、
「一年に部長っているんだ。」
「うちは不甲斐ない様な奴ばっかだったからな。おれに代わってくださいって言ったら一瞬で変わってもらえた。」
へー。そんなもんなんだ。やっぱりあの部活はいらんでよかったわ。
「ところでお前、一つだけいいか。」
「何」
「部長連にだけ伝達されていることなんだが、今日の研修で生徒に向けての何かしらの攻撃行為があるらしい。だからお前はそれが起きた瞬間に近くの奴全員連れて逃げてくれ。逃げる場所はこの地下にある教会だ。今宗教研究会の野村先輩がサンクチュアリを築いてくれている。あの人の能力は自分に悪意を持って近づいてくる人間を問答無用ではじくというものだから、絶対安全のはずだ。」
え、理解が遅れる。
そして気づく。
「だいぶ異常事態?」
「そうだ。」
「お、おう。」

2016年7月28日木曜日

超重要!!!!

登場人物の名前でggろうと思って、「平野拓也」でggったところ!!日本マイクロソフト代表取締社長とのこと!!
即刻改めたいと思います。
名前は平野拓海君です。
今度こそ間違いないので安心してください。
今後も再発防止に努めるとともに、さらなる面白い作品の執筆に努めたいと思います。


2016年7月23日土曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅩⅢ

今日のスケジュールは、まず最初に昼ごはん。その後に源山という山に登り、山頂でクラス写真撮影。そのあとに夕飯、入浴、班別会議、就寝という流れらしい。
源山はそれだけ高くはない山だったが、山道は整備されているわけではなく、ザ・登山だった。その分登った時の達成感もあり、山頂からの景色はとても素晴らしかった。ちなみに降りるときに何人か岩などのコケで滑って泥だらけになっていた。俺は滑らなかった。
昼もそうだったが、夕飯もなかなかおいしくて、とても充実した一日になったと感じた。
そして入浴。集団行動あるあるで、入浴時間はたった十五分しかなかった。
「お前ら急げよー」
この先生からのプレッシャーもみんな一度は体験したことがあるのではなかろうか。
まあ、遅れることもなく何とかなった。班別会議。しかしその前に係ごとに分かれて今日の反省と明日の行動の確認。保健係の係長は一組の日向夏(ひむかい なつ)さんだ。思いやりがあって、尚且つ、いつもみんなを盛り上げてくれる人だ。
「皆さん一日目お疲れ様でしたー。なんとっ!!皆さんのおかげかは不明ですが、一日目、滑って泥だらけになった人もいましたが、活動中における体調不良者、怪我人どちらもゼロでしたっ!いえーい!!あれ、テンション低い!?」
まあ、少し空回りする人だが。
さて、話し合いも終わったので班ごとに明日の活動の確認だ。
特活係の御門さんが
「明日は班別のオリエンテーリングがあります。帽子忘れないようにねー」
次に保健係の俺が、
「帽子忘れたって人はいないと思うけど、もしもの場合は先生に言うか保健係に言ってくれれば貸すって。」
環境係の西原さんが、
「バスのなかに落とし物が何個かあったらしいから、心当たりのある人がいたらこの後川野先生のところに確認しに言ってね。」
生活係の音尾さんが、
「もいいうことないよー」
班長係の牧君が、
「話し合い終わり~」
はい解散。って、こんな簡単なもんでいいのか。

2016年7月22日金曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅩⅡ

いろいろあって到着した。『浅木乃坂カルチャーセンター』
ここは地域の中でも最大規模を誇る複合型レジャー施設、らしい。
ここならキャンプ施設も宿泊施設もあり大変便利とのこと。 今回の研修は二泊三日だ。(一か月前配布のしおり辞書参照。)
「西原さん大丈夫?」
「うん、なんとか…途中の休憩でお母さんが酔い止め持ってきてなかったら危なかったけど。」
そう、西原さんは途中で先生の秘奥義である「保護者召喚」(異能ではない。)を発動させたのだ。
先生がみんなに声をかける。
「全員ちゅうもくー。今回の研修には校長先生も来ているから、いつも通りにして、はしゃぎすぎないように。先生が抑えられなくなったら、異動になるのは先生なんだからなー。」
知らねえよという目でみんなが先生を見る。
「じゃあいったん荷物を部屋において来い。カギは部屋長が取りに来いよー。」
俺の部屋のメンバーは、
30番平野拓海
31番 昼間満
34番平安純真
37番牧直人
38番真崎仁
の五人だったはず。で、部屋長は真崎仁。
部屋は229号室。つまり二階の29号室。でかい施設だな。
真崎のカギで部屋に入ろうとする。が、扉があかない。
「え、」
「おまえ、カギ間違えた?」
「いや暗証番号式の電子ロックだし間違えようがないと思うんだが、まず電気が通ってないのか、動く気配すらしない。」
ここで牧君が気を利かせて
「先生呼んでくるよ」
ここにいても意味がないので、
「俺も行くよ。」
といって、二人で部屋の前を離れた。
広いところに出たところで思い出す。
「俺ら先生のいるとこ知らないじゃん!!」
「そうだったね。どうしようか。」
すると後ろから声が。
「おーい二人とも!開いたよ!」
戻ったら本当に開いていた。一体さっきは何だったんだ。
とりあえず荷物を置いて、必要なものを持って集合場所に戻った。

2016年7月21日木曜日

お知らせ

本日より、小説家になろうへの投稿を行います。
別にこちらへの投稿が遅くなるというわけではなく、こちらに投稿したものと並行的に投稿をしていくというだけです。
ここまで見てくださった方の中にも小説家になろうのほうへ会員登録をされている方もいらっしゃると思いましたので、お知らせさせていただきました。

~平凡で平和な世界~ⅩⅩⅠ

そこから一か月ほどたって。
「平野君。明日からだよ。もうそんな時期になっていたんだね。」
「ホント。時が進むのって早いよな。ところで、準備もう終わった?」
「実は全然やってない。」
「え、西原さんそれまじ?」
「そうなんだよねーでも準備ってそんな時間かからないでしょ???」
この人当日になったなんか忘れ物してそうだな。

そして次の日。
「はい皆さん今から現地までバスで向かいます。忘れ物がないようにお願いします。」
と言うことで車内。ウッキウキな気分で来たものの、
(話すことがない。)
しまった。事前になんかネタ考えてくればよかった。
そんな後悔をしていると、西原さんが口を開いた。
「平野君・・・」
バッグの中を見ながらなのやら深刻な表情の西原さん。ここで思い当たるのは一つしかない。
「え、もしかして忘れ物?」
「そうじゃなくて・・・酔いそう・・・」
よく見ると顔も真っ青だ。
「先生西原さんが気分悪そうです!!」
先生も心配そうに聞く。
「西原さん酔い止めは?」
「忘れました・・・」
ここで忘れものかよっ!!一番悪いフラグ回収だな!!
前の席は・・・
「・・・くー」
二人ともぐっすり寝てるな!!まだ出発して十分もたってねえぞ!
じゃあ斜め前の人!さすがに寝てないだろっ!!
「うわっ...きっつ・・」
「俺も・・・」
二人ともノックダウンかよ!!
「先生斜め前の二人もきつそうです!!」
とりあえず水を飲ませて落ち着かせた。


2016年7月18日月曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅩ

「今日はバスの席決めをします。班になって自由に決めてください。」
班になってすぐに御門さんが口を開いた。
「男子固まったほうがいいかな?」
「いや、どこでもいいよ。」
「俺も。」
すると後ろの班から声がした。
「牧ー?お前どこ座るー?」
声の人は中村令くんだ。
どうやら彼は牧君の隣に座りたい模様。
男子のボッチいやだ精神が出たか。ふっ。おれはこの班のメンバーだったら誰の隣でもいいと思ってるぜ。
「牧君は決まったとして、平野君はどこがいいの?」
「まあ、強いて言うなら窓がわかな。」
そこで西原さんが口を開いた。
「あ、私別にどこでもいいよー。」
御門さんが言う。
「じゃあ、じゃんけんでいね?」
「いいよー。」
結果を言うと、俺と西原さん、御門さんと音尾さんになった。やったぜ。

2016年7月17日日曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅨ

「お前さっき豊島さんと話してたじゃんか?何の話してたの?」
いきなり質問か。いやそれ以前に、
「お前誰だよ。」
「あ、俺か?おれは時本慧だ。同じクラスだっただろ?」
「ああ、ってか、おれはぜんぜん名前知らないのに、 俺の名前知ってるやつ多いな。」
「そりゃそうだろ。だってお前の入学式のスピーチ忘れられるような内容じゃなかっただろ」
なるほど。それこそ覚えてて当たり前だと言うことか。ってかあれはスピーチじゃない。
「で、何の話してたの?」
「いや、お前に話すような内容じゃない。」
「そうか。なんかめっちゃ仲良さそうに話してたからさ。」
ああ、はたから見たらそんな感じに見えるんだな。
「お前あれだな。野次馬系だな。」
「悪いか。」
「べつに。」
「まあいいや。一応言っとくけど、豊島さんと仲良くなっても、あんまいいことないよ?」
何を言っているんだこいつは。
「いや、俺損得で動く人間じゃないし、というかいきなりそんな話を持ってくる意味が分からないんだけど。」
そのまま、後ろも振り返らずに帰った。
その日の車。
父「なんかだいぶ遅かったな。」
俺「ちょっと準備に時間かかった。」
父「そうか。」

~平凡で平和な世界~ⅩⅧ

そして五時間目が始まった。
肘待ってすぐに隣の席の西原さんに小声で話しかける。
「西原さん。」
「何?」
「さっき、豊島さんに君のことを聞かれてさ。で、その時に『後で話す』っていったんだけど、どういうことを話せばいいの?言ってほしくないようなことまで言っちゃったらいやだし。」
「うーん...狐ちゃんのことだから、私の能力についてきいてきたのかな?能力名以外のことなら言っていいよ。あとのことは...まあ、自由に話してくれて大丈夫!!」
「わかった。」
そして放課後。
「さて平野君。手短に済ませちゃおうか。」
と言うことだったので、先ほどのことを踏まえて話をした。
すると、「なるほどねー。」といって、こう言った。
「実際五時間目に話してたのは見えたから、だいたいの事情わわっかったし、オッケー☆まあ能力名はほかの人に聞いてみるようにするよー☆」
「おう。じゃあ俺は帰るわ。」
「うん。またいろいろ分からないようなことがあったら話をするようにするよ。」
ちょっとやめてほしいかな。
そうおもったが、 言うのはよそうと思った。
そして帰ろうとしたが、昇降口付近で誰かに声をかけられた。
「おい平野。」
誰だ俺を呼び捨てするやつは。そんなことを思いながら後ろを向いた。

~平凡で平和な世界~ⅩⅦ

その次の日の四時間目が終わってすぐのことだった。
「平野君。」
誰かに声をかけられた。
後ろを見ると、見覚えはあるが、まだ名前も覚えてないようなクラスメイトの人が立っていた。
「だれ?」
「ああ、六班の豊島狐(てしまきつね)でーす☆覚えててねー?さっき先生が保健係は昼休みに集まれって言ってたじゃない?どこに集まれって言ってたっけ?」
俺五班だから覚えてるわけないだろと思いながら答える。
「確か選択教室の二番じゃなかったっけ。」
「あーそうだったね。で、話はそれだけじゃないんだけど、君って確か西原さんと仲いいんだったよね?あの人ってどんな人なの?」
まあ、隣の席だから、ほかの人よりは仲がいいのかもしれない。でも、
「どういう回答を求めているのかわからないんだが。」
「うーん、いうなれば、あの人の性格とか?あとー、好みのタイプ?それとかー、君意外に仲がいい人?でも、一番聞きたいのはー、あの人の能力の特徴かな。」
ああ、こいつはそっち側の人間なんだな。俺も片足だけ突っ込んでいるし、そういう人が近づいていてくるのかな。
「なるほど。まあ、今一気に言ってもよくわからないと思うし、あとでも一回聞きに来てよ。放課後とか。 」
「おっけー☆」
取り合えずいったん距離を置いたうえで、西原さんにどこまで行っていいか聞いてみよう。

2016年7月16日土曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅥ

「さて、今日からHCOMFの準備に入っていきたいと思います。まずは班分けですね。実はもう決まってます。」
先生はそう言って黒板にプリントを貼った。
一班1番10番13番20番31番
二班2番11番21番27番40番
三班3番14番17番22番32番
四班4番 9番18番26番35番
五班5番25番30番37番39番
六班6番19番24番29番38番
七班7番16番23番33番36番
八班8番12番15番28番34番
俺の班は5班か。5班のメンバーは結構知ってるやつが固まってるんだよなー西原さんも牧君も固まってるし。
まあ、話がなくなったりすることはなさそうだからよかったけど。
というか、五班だけ後半のメンツが固まってるような気がするんだが。黒月の仕業だな。
さて、5番と39番の人は誰だ?
始業式の時にもらった名簿を見る。
5番音尾未来
39番御門葵
二人とも珍しい苗字だな。まあ、仲良くなれるといいな。
でも、作者的にこいつらにもなんか能力つけてるんだろうなー
そんなことを考えていると、先生が言った。
「じゃあ各グループごとに班を作って、 役員決めをしてください。」
そして俺は保健係になった。

2016年7月14日木曜日

~平凡で平和な世界~ⅩⅤ

????「『部活編』だの『入学式編』という縛りはもう終わり。ここからが本編だよっ!!」

さて、この学校では毎年すべての学年が行う行事がある。
文化祭や体育祭とは違う。
それがHCOMFhogyoku camp of make friendshipだ。読み:エイチカム-I
ま、ただのキャンプなのだが、結構大きな行事で、クラスの親睦を図るために五月または六月に行われる。
今日はその説明があるらしいのだが、今、俺の目の前にはあまり見たことのない量のプリントが重ねられている。
「...先生これは」
「見ての通りプリントだが。」
「いやそうじゃなくて、辞書くらいの厚さがあるんですが。」
「ああ、一年生は初めてだし、結構違反者が多いんだよな。だから、それを未然に防ぐためにみんなにはこれを熟読してもらう。」
「それは辞書を完全に覚えろと、」
「つまりそういうことだな。大丈夫。時間は朝に十分に与える。」
「はあ。」
HCOMFまであと一か月だ。

2016年7月9日土曜日

~平凡で平和な世界 部活動編Ⅵ~

まだ夢ごこちの状態で、隣には西原さんと牧君、そして謎の先輩がいた。そういえばこの人の名前何?
「私の名前は伏見 藍。藍先輩とでも呼んでね。」
うん。夢じゃなさそうだ。
西原さんに尋ねる。
「なぜ殴ったし」
「...ごめん。私の能力は自分の感情の大きさによって暴発する可能性があるの。恥ずかしかったからつい...」
そういいながら西原さんはシュンとした。うん。可愛いから許す。藍先輩は隣で笑うのは控えてください。
牧君が口を開いた。
「彼女の能力は激情乱舞テンパーキルだったっけ。荒れていたころ、その強さからついたあだ名が」ドッ
西原さんが殴る。
ああ、さっき言ってたやつね。さすが小学生の発想だな。
「ところで牧君、今何時?」
時計を見る。
「あ、」
既に七時をまわっている。
ちなみに最終下校時刻は七時だ。
やれやれ。帰るか。
今日の車の中。
父「おかえr、、、ってどうしたその傷!?」
俺「いろいろあるのさ...」
父「お、おう。」